社会保険担当者の車ブログ

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健康保険証の種類

日本にお住いの方なら健康保険証を必ず持っているはずです。
それは、日本が国民皆保険制度をとっていて全ての国民がなんらかの公的医療保険に入ることが義務付けられているから。

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ただ、保険証といっても様々な種類があります。
その中で会社員の方なら

 

全国健康保険協会(協会けんぽ)

健康保険組合(健保組合)

 

の2種類に別れています。


見分け方としては、保険証の保険者番号が

 

01から始まる番号であれば協会けんぽ

06で始まる番号ならば健保組合

 

に加入しています。


協会けんぽと健保組合の違いですが、
協会けんぽは元々、社会保険庁(国)が運営しており、医療保険制度の改革などに伴い平成20年に全国健康保険協会(公法人)が設立され全国の各都道府県に支部ができました。
そのため協会けんぽの保険証をお持ちの方は各都道府県の支部名が書かれていると思います。協会けんぽ支部により保険料が異なっており、概ね県の所得水準によって保険料が異なります。

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保険給付については医療機関保険診療を受けた場合、7割(年齢や所得に応じて異なる場合あり)の給付を受けることができるので、皆さんは病院で3割の負担で済んでいるのです。

一方健保組合は、常時700人以上の従業員(被保険者)働いている事業所が設立したが単一健保と2以上の事業所(3000人以上)が共同で設立した総合健保があります。

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基本的には協会けんぽと同じで健康保険法の下で保険給付を行ってます。


ただし、健保組合は協会けんぽに比べて保険料が低く設定されていたり、付加給付というプラスαの給付を行なっている(廃止している健保もある)場合があります。


あとは単一健保の場合は、有名な大企業が設立している場合が多く、一部の方は協会けんぽと組合健保で職業ランクがあり、健保組合が上という風潮があるみたいです。


ですがその考えは少し誤っていると思います。


そのように思われてしまうのは、協会けんぽに加入している8割の事業所は中小企業で、健保組合は大企業が独自に設立して加入している場合があるから。

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ただ最近の傾向は健保組合自体の財政が悪化しており、大企業の健保組合でも解散して協会けんぽへの移行が増えています。


また、総合型健保の場合は、同じ業態の中小企業が集まって設立した場合もあるので、一概に健保組合だから、大企業で職業ランク的に上だとするのは誤りと言えるでしょう。


皆さんも何気なく使っている保険証を、確認してみると違いが見えてきて面白いかもしれません。

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